「な、なんで俺が店長?!アイツがやるって言ってたよな!」
たすきを握り締めながら周りにいた兄弟に聞いてみる
「ああ、まぁ…言ってた事は言っていたが」
「でもあの子、住む場所も探してるみたいだしねー」
「下宿とか、住み込みで働ける結社をさがしてるんだって」
「…え、だから俺が団長?」
うちに居候してきてる一個下のアイツ
先日、俺の親父の兄貴が経営していた喫茶店をまかされたばかりだった
そのはずが…なぜか俺にその役がまわってきたのだ
ヴー ヴー ヴー
「ぉわっ」
携帯のバイブが鳴った、見てみると…
「『急にまかせてごめんなさい
でもあなたにならまかせても大丈夫だって思って…
勝手でごめんなさい』」
アイツからの侘びの文だった
「ま、別にいいんだけどよ…」
俺もちょっとやってみたかったし
それにメールで言ってくるなんちったぁカワイ気があるじゃねぇか…
「あ?まだ文続いてらぁ…
『あ、おじさんにはもう言ってあるから安心して
んじゃ、ハゲちんシクヨロー(^□^)ノシ』」
……前言撤回。
かわいくねぇ…
「ああもう、しっかたねぇな」
やるせなさを感じつつも、まぁイヤじゃねぇしいっか、とまかされてみる
・・・いつかアイツ締めるけどな!!
こんな感じで俺は喫茶店をはじめることになったのでした
・・・が、がんばろう!!
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